3月16日、平成24年度の卒園式が無事終了いたしました。昨年度も、すみれ組とれんげ組の卒園児合計61名が全員元気に登園し、園長先生より修了証書を授与され、卒園児は累計で6749名となりました。
今年度は、保護者の方々に子どもたちの様子も見える様に座る位置を変えたり、スペースを広げて保育園より追加で椅子を借りてきたりして、ほとんどのご家族の方々にもゆったり見ていただくことができました。お天気もよく、式が終わった後も名残惜しそうに園庭で遊んで帰る子どもたち...
思い出に残る良い卒園式でした。
卒園式に寄せて
「空に向かって、伸びてゆこう!」 主事 泉 ひさし
平成二十四年度
卒園児のみんな、
本当におめでとう!
思い起こせば、三年前や二年前、君たちは可愛い素敵なタネとして、この幼稚園に入園してきました。みんな、最初は泣いたり、困ったりしながらも、楽しい時は目をキラキラさせて、とても可愛かったことを憶えています。
そして、どのタネも、毎日太陽の光を浴びて走り回ったり、体操をしたり、頑張って給食を食べたり…と、芽を出してぐんぐん強い体になってゆきましたね。また、先生たちと歌を歌ったり、絵を書いたりして、きれいな葉っぱをつけていきました。たくさんの行事では、その度ごとにくじけそうになりながらも、みんなで協力しながら根気づよく努力したり、工夫したり、いろんな根を一本一本、ゆっくりとですがしっかりと伸ばしていきました。
数年経って、君たちは準備ができ、立派な苗に成長しました。幼稚園というポットは、成長したみんなにとっては狭くなりつつあるのです。ですから、もうひとまわり大きな小学校という鉢に植え替えて、さらに大きく伸びてゆき、二十歳になったら鉢ではなく、大地に根を張り、大きな木となり、空に向かって高く広く伸びてゆくのです。
でも、君たちは僕らにとって、いつまでも大事な大事な「世界に一つだけの苗」です。どちらに伸びていったら良いのかわからなくなったときや枝を折られていたんだとき、どんな時でも困ったら来て下さい。太陽と水と肥料をそろえて、いつでも待っています。失敗を恐れず、大好きな夢に向かって、精一杯自分の人生を生きて欲しいと願っています。
保護者の皆様も、幼稚園へ多大なご協力を頂き、感謝しております。お父様もお母様も、陰となり日向となっていただき、これからも子どもたちの伸びゆく未来を応援してゆきましょう!
(平成25年3月16日発行「いとし児」より)