2013年11月25日月曜日

H25年度 作品展


 11月16日土曜日、制作・絵画の発表である平成25年絵画作品展を行ないました。今年のテーマは「ディズニーランド」。園児全員で作り上げた夢の国、とてもにぎやかでした。


 今年度は、ホールと保育室だけでなく、ピロティや廊下など色々な所に作品を配し、子どもたちは、来てくれたお母さんやお父さんに、自分の作品を誇らしげに紹介している姿が園内のいろんなところで見受けられました。また、今年は初めて顔出しパネルも作ってみました。顔出しパネルは、来園者に大人気!みんな記念撮影をしていました。
 最後に当日のパンフレットも載せておきます。


制作が「混沌」から「秩序」を作る

 今年度の作品展は、早くから準備を始めました。時々のぞいていると、全然違うクラスの子どもや、違う学年の子どもが一緒になって楽しそうに制作をしている姿がありました。今年は、普段のクラス仲間や学年で合同に制作するだけでなく、縦割りの年長・中・小が入り交じったグループでの制作や、ファミリークラスでの制作も行なっています。一見、ぐちゃぐちゃな感じで作っているのかなーと思ったら、よく見ると、学年やクラスの違いを越えて、教え合ったり、協力したりする姿も見受けられました。これもひとつの「社会性を作る作業」として、とっても良いことだなぁ、と思います。
 子どもたちは、砂場で山を作ったり、積み木やブロックを積み上げて街を作ったりして遊びます。砂場の砂やブロックは、そのままでは全く「無秩序」なもので、それを山にしたり街にしたりすることは、一つの「秩序」ある姿を作ることになるのです。ままごとでは「○○ちゃんはお母さん役ね」「○○ちゃんはケーキ屋さん」と役柄をふり分けて、一つのストーリーを作っていきます。これも不特定多数の人物を振り分けて、一つの物語にそって順序立てるあそびです。つまり、あそびの本質のひとつは、無秩序から社会的な秩序を、自分たちで徐々に紡ぎ出していくところにあるのではないかと思います。
 そういう意味では、今回の作品展、初めて話す知らないクラスの子や年の違うまだ上手に色も塗れない子と一緒という無秩序なクラス分けと無秩序な材料から、切るのがうまい子や工夫をするのが上手な子、小さな子を教える年長の女の子…といった制作スタッフの振り分けから始まって、子どもたちのイメージした秩序あるディズニーランドの完成は、できあがりの見事さやハサミや絵の具が上手に使えるといった制作技術の向上以上に、制作過程に意味があるでしょう。
 ホールや廊下、各保育室などにちりばめたいろんなキャラクターを見ながら、どんな工夫と努力、そしてどんな仲間で秩序を作り上げたのか、子どもたちに聞いてみたくなりませんか ^^)/

事務長 泉 ひさし(平成25年 作品展パンフレットより)