(以下 2014.10.21 産経新聞WESTより)
「認定こども園」25人学級維持へ 大阪府議会、条例修正案提出へ
幼稚園と保育園の機能を併せ持つ「認定こども園」をめぐり、大阪府が9月定例府議会に提出した3歳児学級の定員の上限を従来の25人から35人に引き上げる条例改正案について、自民党などが、25人に維持する修正案を23日にも府議会に提出することが分かった。
全国の認定こども園の3歳児学級の定員は35人が多いが、府は教員の目が届きやすく教育の質も高められるとして25人の独自基準で運用してきた。
国は、来年4月から始まる「子ども・子育て支援新制度」でも35人とする基準を示したが強制力はなく、府は25人の基準を変えていなかった。
しかし、松井一郎知事は国の基準に合わすよう指示した。一方、9月下旬に募集したパブリックコメント約1800件のうち大半が35人への改正案に批判的な内容で、府議会でも自民など野党会派が「幼児教育の後退だ」と指摘。知事に定員の変更を求めるが、応じなければ25人以下に維持する修正案を府議会に提出することを決めた。
ただ、35人への改正案でも、園の判断で少人数学級にすることなどは可能な状態で、松井知事は「事業者の裁量や、子供や保護者の選択肢を広げるもので、幼児教育を後退させるものではない」としている。