今年度は150人を超える多くの保護者の方々にきて頂き、保育園より追加で椅子を借りてきたりしていたのですが、スペースが狭く、窮屈な思いで参加された保護者の方々には申し訳ありませんでした。
ですが、お天気にも恵まれて、式が終わった後も名残惜しそうに、別れを惜しみながら園庭であそんで帰る卒園児たち... 涙あり笑いありの感動的な思い出に残る良い卒園式になりました。
卒園式に寄せて
「自信を持って、大海原へ、走り出せ!」 事務長 泉 ひさし
平成二十五年度卒園児のみなさん、
卒園おめでとうございます!
思い返せば、三年前の入園式、君たちはキラキラした目をして純粋無垢な小さなボートで漕ぎ出しました。とってもかわいくて、僕らは「この子たちに、これから、どんな素敵なことを教えてあげられるだろうか」と思ったことを覚えています。それから三年間、努力すること、根気づよくがんばること、あきらめないこと、楽しむことや工夫すること、友だちと協力したり助け合うこと…色々な大事なことをみんなで学んでくれましたね。
卒園式の今日、こうして舟の骨組みができたみんなは、この港から新しい海へと走り出していきます。これから、小学校や中学、高校の間に、その船体に正確なコンパスと頑丈なボディ、智恵と勇気と愛情という名のセールを張って、さらに大きな海へと進むことでしょう。日本の中では物足りなくなって、海外へ飛び出す人や、もしかしたら宇宙に飛んでいく人もいるかもしれません。
ですが、長い航海の途中にはコンパスが壊れて行き先がわからなくなったり、暴風雨に襲われてマストが折れてしまったり、速い潮の流れに流されてしまったりすることもあるかもしれません。そんな時には、いつでも、この港に帰って来てください。蛍池文化幼稚園という港は、古くて小さい港かもしれませんが、決してみんなのことを忘れずに、いつまでも灯台に灯をともして待っています。こまった時には、一緒にアルバムでも見ながら、次の航海のプランをたてましょう。
「人生」という大海原へ挑戦するこのよき日に、君たちにエールを送りたいと思います。自らの手で舵を切り、周りの人たちの大きな風を受け、自分の信じた夢に向かって走り続けていきましょう!
保護者の皆様にも、三年間多大なご協力を頂き、感謝しております。お父様、お母様、これからも海のような大きな心で、素晴らしい航海になるよう見守っていきましょう。
(平成26年3月15日発行 蛍池文化幼稚園保護者会紙「いとし児」より)